師走に
令和六年の最終の月十二月に入りました。本年は正月早々から思いも及ばなかった災難があり、日本中が心の休まらない日々でありました。被害の甚大さは一年を経ても、中々復興の目処が立たないと報道されております。突然の大変な災難でありました。北陸方面の方々に、心からお見舞いを申し上げると共に、一日も早い復興を唯々祈り上げます。
来年は令和七年であります。七と云う数字は幸運を呼ぶと云われております。令和元年から始ったコロナ禍を含む様々の試練を打ち止めにして、明るく良い年になる様、その為に努力を怠りなく致したいと思います。これから地に墜ちた様な日本は甦ります。政治経済全てがマイナス面のみ報道なされていますが、日本人はそんなに弱くありません。これからであります。
さて、沢山の方が私の許で「護身法」を学んでおられます。私が四十年来、学んで来た密教の基本は、簡単ではありませんが、自分を護り進化させる法であると確信を持ってお伝え致しております。生きている以上は、どの様な事が起きるか解りません。自分を護り、他を護り、堂々と生きて行きたいと思いますし、美しい作法を心身に備えて戴きたいと思っております。どこでも簡単に伝えられるものではありませんから、楽しく真剣に積み重ねて学んで戴きたいと思います。
本年は、日米両国での野球に今まで関心がなかった人も、毎日の報道に注目し、笑ったり感激したり、明るい時間を知る事が出来ました。野球のみならず、バスケットもサッカーも、パワフルを絵に描いた様な日本の選手達に感謝を致したい思いであります。特にメジャーリーグの大谷選手の人間性と深い思考は、世界に感動を与え、試合の結果もさる事ながら、日本の心を持ち、誇りをバネに変える人である事が誠に嬉しく、また外国に沢山の日本人選手達が活躍している事に改めて驚きました。
日本は特別な国であると思います。今年は外国から大勢の旅人がやって来ました。清潔で行儀の良い、気遣いのある日本人から学んだと云われる外国の人達は、この小さい国の品格に初めて触れて驚いたと云う事が多くありました。長い歴史、卑しい言動を嫌って出来上がった日本です。最近、金銭目的の乱暴な強盗が多方面に出て来ていると云いますが、こんな人間がなぜ日本に現われたのか、怒りと共に奇異な感じも致しましたが、中心となっている人間は、その年までどんな生活をして非道な道に入ったのか、本当に日本人なのかと疑問を感じて仕舞います。それwに伴い、アルバイト感覚で人の命を奪うまで行って仕舞う若者の短絡的な金銭欲に時代の相違とは云えない、曾ての戦争の障りがまだまだ残っている様にも思います。あらゆる注意を払い、また家庭の教育にも、根本的に考えて行かねばならないと思います。これは政府の問題も大きく関わって来ますから、日本全体の仕事として力を合せて行かねばならないと思います。
今年は、有名な学者や芸能人、漫画家の方が相次いで逝去されました。巧なり名を遂げた方達ですが、誠に惜しい事であります。
年々高齢者に対しての介護や保険等が行き届いてきたとは云え、身体の健康を失うと事ですから、やはり自分を守って元気で長生き出来る様、各々気をつけたいと思います。健康な間に柔軟に動く事が出来る様に、自分に合う体操を行って、自分を守りたいと思います。手足を動かすだけでも細胞は正直に反応してくれます。
新しい年を元気に過す為に心したいものであります。笑顔で新年を迎えたいと思います。