気象・欲・祭
秋の朝と云えば、昔から青く澄み切った空と気持ちの良い風と云われて来たものですが、この所、連日の曇り空、灰色の朝に何とも気持ちが爽やかではなく感じております。寒くなるのも早い様に思えて、冬の布団を出したりなど、この秋はこのままに風邪の予防が必要になるような思いが致します。が或る日突然カラリと晴れた蒼空訪れてくれたらどんなに嬉しいだろうと思います。
政治の世界は常に波瀾を含んでいると云われます。思いもかけない様な現象が現れたり、駆引きの裏表が個人や党の欲にからんで驚かされますが、昔からそうだったと云われれば、そうかと納得致します。最近の記事で一年以上総理として勤めていた人が少ないと聞き、改めてその過酷の世界を知りました。人間は常に欲を持って行動していると云われても、それは当然であります。転じてそれが無ければ、希望もなく、また目標も考えられません。ある青年は大学を出て就職した時、自分の目標を三十年先の達成に置いたそうです。それまで着実に働き、人脈を作り、三十年先に目指したポストを十年も早く手に入れたそうです。それは単なる欲とは云えません。また、食欲と云う欲も、身体の健康に繋がっています。自分の思考を広く深く考えたいものです。
日本は、各地何れもそうだと思いますが、京都にしろ、九州にしても、長年続けられて来た祭りがありますが、お江戸にも秋の季節、徳川時代以来の祭りが華やかに歴史的に行われます。それは誠に重厚なお祭りと云える位に現在まで引き継がれております。神輿を担ぎ、町内一丸となって鐘や太鼓、子供達の威勢の良い掛け声で町を練り歩き、長い歴史の祭りが各神社の氏子達により行われます。
祭りとは、そもそもは神様へ奉納する為に行われたもので、それが長い歴史の中で人々の生活に密着して、季節の風物詩として楽しまれる様になったものです。春の祭り、夏祭り、秋の祭り、それぞれの季節に様々な祭りが日本中に存在しています。
密やかに静かに行われるものから、華やかに賑やかに行われるもの、それぞれ神への感謝と祈りを持って、心を込めて真剣に行われます。
日本独特の風習が沢山あります。本来の意味や意義を大切に考えて、この後もこの歴史を代々受け継いで楽しんで行けたらと思います。
秋になりますと、色々な果実が店先に出て来ます。各地方、それぞれ地方の名物としてメロンや桃、葡萄等、また梨や林檎等、日本は誠に楽しい秋を秋を彩ってくれます。日本と云う国は果物のみならず物の考え方が多彩であります。アジアと一言に云いますが、日本は特殊な血液を持っている様に思います。誇りに思い、秋のみならず、大切に生きて行きたいと考えます。