お盆
夏は暑いものと決まっておりますが、この数年来春も夏も秋も同じ様に酷暑に見舞われている様に思います。旧盂蘭盆会のこの八月も、秋の風を感じるには至らないだろうと思いますが、一人一人自分の健康に充分気遣いながらしっかり御先祖様の御供養を祈り、血筋の方々に守って戴きたいと思います。
今年もまた外国の方が日本観光に沢山来ておられます。気象があまり穏やかではない日でも、京都や奈良、私共日本人が知らない地方まで地理を頼りに廻って見学をなさり、その情緒や日本独特の風習などを御覧になっておられるようであります。世界でも、またアジアでも、日本は特殊な国であります。清潔で礼節を重んじる国柄は他では見られないものがあります。また、浅草の雷門でも見られる様に、小さな店でも整然と並んで、プライドを持って営業をしている人達は、これも日本人の心意気であります。私共は歴史に基づいた生き方を大切に続けて生きたいと思います。
さて、八月十三日から旧お盆の供養が始まります。一年に一度、日本中の人達がご自分の御先祖を心を込めて敬い、親しく御供養をする季節であります。知識のない若い人でも、自然にこの流れに入れるのは、長い歴史を生きて来たその折々の血筋の御先祖様がきちんと繋いで来られたからであります。自分が大切なら、体に流れる血筋が御先祖と同じである事を知って、素直にそれを大切に考えた方が良いと思います。
本来、日本は神国でありました、二千年以上前、中国から哲学者や仏教を学んだ僧達が四国の方に渡って来たと云われます。その時に持ち込まれた様々の知識は、それまでの日本には見られないものでありました。以来、日本人は神を敬いながら、仏教と云う学問を知り、後に現れて来る多くの僧侶達、中でも弘法大師空海によりもたらされた知恵や技術を学び、日本が大きく発展したと伝えられます。
毎年、このお盆に自分に繋がる御先祖の御供養に充分に心を尽くせるのは、その長い歴史に培われた日本独自の幸せな行事だと思います。
さて、ここ数年酷暑の長い気象が続いております、本年も毎日の様に熱射病にかかる人が増え、大人子供に関わらず、救急車で運ばれる人が沢山おられる様です。熱射病は予兆が必ずありますが、気付かずに突然激しい症状が出る事が多いと思います。こう云う突発的な発病を防ぐのは中々困難でありますが、特に高齢者に多いのが身体の衰えです。年齢と共に衰えを防ぐ事は出来ませんが、健康な身体を維持し病にかからぬ様に、若い時から気をつけて戴けたらと思います。
加えて食生活にも気を配り、一般に云われている水分を充分に摂取すると云う注意と共に栄養面も考えて戴きたいと思います。医学的にも「年を取ったからあっさりしたものを」とか「油ものは胸やけする」とかは、本人の好みもあるでしょうが、健康を保つ為には、足りない事も多いと思います。塩も砂糖も水も、カルシウムも、その他のミネラルも必要ですし、運動と云うよりも身体や頭を必ず動かすと云う事と共に、牛肉・豚肉・鶏肉等の蛋白質をはじめ、海のものもしっかり栄養を摂ってパワーを吸収し、また深呼吸を毎日何回か繰り返して、心肺機能を鍛え高めましょう。全部自分の為であります。しっかり歴史を繋いで行く為にも考えて頑張りましょう。
健康に勝る幸せはありません。家の中に病気の人がいたり、高齢者が足腰の痛みを訴えたり致しますと、気になります。突然元気になる等の奇跡は起きませんから、若い時から自分の身体や心を大切に考えて、還暦を過ぎ喜寿になっても武道が出来たり、人との交際がスムーズに出来る様に心がけたいものであります。自分の身体は関に人を持って、自分で守りましょう。